犬の食糞・NG行為と対処方法
今日は食糞に対してのNG行為と対処方法をお伝えしたいと思います。
前回、犬の食糞についてお伝えしましたね
ヒトにとっては、うんちを食べる~!?(*_*;とビックリしてしまいますし、現場を発見した時は非常にショッキングです。
そんな時、「やめてやめて~~」と無理やり取り上げたり、「だめでしょ!」なんて叱ったり、、、そんなことしてませんよね?
NG行為
①無理やり取り上げる
・無理やり取り上げることでWANちゃんの所有欲が増し、「取られまい!」という気持ちから飼い主さんの手を噛んでくる可能性があります。
この噛みつきは甘噛みではなく、本気噛みです。
取られそうになった時に、鼻に皺を寄せて唸ってきたら危険信号!
この行為を繰り返すことで、うんち以外のモノでもWANちゃんからモノを渡してもらうということが難しくなります。
WANちゃんからしたら、飼い主さんは自分の大事なモノを取る人と認識してしまうようになるからです。
・・・おやつやおもちゃを使って交換こ方式をとりましょう。
「うんちじゃなくて、こっちをあげるよ」と言った具合にWANちゃんに自らうんちを離すように促して下さい。
学習が進んでくれば、うんちをした後におやつを待つようになるかもしれません。
②叱る
・前回お伝えしましたが、食糞は犬にとっては本能に組み込まれている正常な行動です。
「してはいけないこと」として認識できないので、何故叱られているのかを理解することが出来ません。
叱ることで、WANちゃんは混乱してしまいますし、飼い主さんとの信頼関係が崩れてしまいます。
叱ることで、うんちを隠れてするようになったり、見つかる前に早く食べてしまおうという気持ちが働き改善が難しくなります。
・・・叱らないでください。叱っても改善はしません。
③発見できない
・気が付かないうちに食べているということを繰り返しているうちは改善出来ません。
WANちゃんにして欲しくない行動を教える為には、その行動を経験させないということが第一条件だからです。
飼い主さんが見ていないところで「うんちは食べないでね」と教えることは出来ないのです。
・・・飼い主さんがしっかりとうんちのタイミングを把握し、飼い主さんがいつでも片づけられるようにしましょう。
対処方法
○トイレトレーニングを強化しましょう
トイレトレーニングの時と同じように、排泄ができたら褒めてあげるということが重要になります。
「シートの上でうんちをしたら、いいことがある」ということをしっかりと強化し、おやつをあげていることが食糞防止にも有効的になります。「うんちが済んだらおやつが貰える」ということを覚えていけば、うんちよりおやつが良いと覚えておやつを貰うのを待つことで食べなくなるようになることもあります。
その為には、排泄のタイミングはおしっこだけでなく、ウンチのタイミングも飼い主様が把握する必要があります。
子犬は成犬に比べて胃腸が未発達なため、日々の回数は多いと思いますので、そのタイミングを逃さずに、ウンチをしたら褒める、おやつをあげる、すぐ片づけるを繰り返しましょう。
○ウンチは飼い主さんの管理下で
朝の食事の後、お留守番の前、夜の寝る前(夕方でもOK)に遊んだりするしますと、体を動かすことによって腸が動き出し、便意を催しやすくなりますので、お出かけ前や就寝前に排便させてお留守番中や就寝中にはなるべく排便しないようにしておくと予防になります。
○フードの見直し
仔犬の場合は、まだ食糞行動が見られてから日数が経っていないと思うので、すぐにフードの見直しは必要ないかもしれませんが、嗜好性の低いフードに少しずつ変更していくという方法もあります。
仔犬は胃腸が未発達の為、栄養成分がしっかりと吸収できずにうんちとして排泄されてしまうことがよくあります。
フードの中には「美味しそうな匂い」のする嗜好性の高い成分も含まれている為、うんちからとても美味しい匂いがする場合もあります。
○ビターアップル
食べる前にウンチにビターアップルのような苦味成分のあるスプレーを噴霧して、わざと食べさせ苦味を経験させやめさせるという方法もありますが、個人的にこれはあまりお勧めしません。
諸説ありますが、犬は苦味を感知する味覚が鈍いと言われていて、効果が出る子もいますし、まったく気にしない子もいます。もし貴方のWANちゃんが全く気にしないタイプの子だった場合、効果の期待は出来ませんし、経験をさせることで改善が難しくなってきます。
大変だとは思いますが、まずはとにかく速やかに片づけることが大事です。
いかがでしたでしょうか?
根気がいるトレーニングになりますが、気長に頑張りましょう!
また食糞行動は1~2歳位で落ち着くと言われていますので、それまでの間にしっかりとトレーニングを行って下さいね。
貴方とあなたのWANちゃんの幸せで楽しいドッグライフを心から応援しています
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