引っ張り癖を直したい
マルプーのハルくん、お散歩レッスンです。
ハル君は月齢9か月の元気いっぱいの男の子。
少し興奮しやすいタイプでお散歩も引っ張り癖があるとのお悩みでした。
初めて会った時のハル君は、基本オビディエンスとなる、オスワリやフセは上手に出来ていました。
ただ、ハイテンションの面がありキープが少し苦手でした。
そこで、お家レッスンでキープからマテの練習を重ね、飼い主さんのコントロールも上手に出来るようになりました。
その後、お家レッスンでお散歩の基本となる、ヒールポジションからヒールウォークを練習し、いよいよお散歩レッスンを開始しましたよ!
初日は様子を見せて頂き、ハル君が何に興奮するのか、何故どんどん引っ張って行ってしまうのか、、、という原因を探りました。
引っ張りのある子の大半は、「お散歩は自分の好きなことが出来る時間」と考えている子がほとんどです。
ハル君も例外ではありませんでした。
ひっぱられるままに飼い主さんがそれについていく、といったスタイルのお散歩をしていると、どうしても引っ張り癖がつきやすくなってしまうのですね。
またハル君の場合は、興奮しやすいタイプなので、お外から受ける刺激に対し、常に興奮していてハイテンションになっている状態なのがよくわかりました。
そこで、飼い主さんには「お散歩の基本」を学んでもらい、連続してお散歩レッスンを始めました。
本日は5日目のレッスンでした。
初日には、飼い主さんの声がほとんど届かない状態でしたが、5回目の今日はお散歩中に飼い主さんのことを見上げることが出来るようになり、徐々に回数も増えてきましたよ。
速度が速いので、競歩大会のようになってしまうシーンもまだまだありますが、リードが緩んで一緒に歩ける時間も増えてきました。
また、「引っ張った時は止まる」ことを繰り返し行うことにより、「引っ張っても自分から戻る」ことが出来るようになってきました。
5日目にして、凄い進歩です!!
ハル君もパパもママもとっても偉いです!!
お散歩の基本
・お散歩は、飼い主さんと一緒に歩くこと、ということをWANちゃんに理解させましょう
・お散歩のリーダーシップは飼い主さんです。速度や匂い嗅ぎの場所などは飼い主さんが決めましょう
・リードは短く持ち、少し緩んでいるくらいがベストです。
・歩いている時も飼い主さんから離れない距離間を保つことが大事です。
・こまめに声を掛け、「オスワリ」「フセ」「止まれ」などのコマンドを入れ、必ず従わせましょう
・アイコンタクトをこまめに取り、WANちゃんが見上げてきたら必ず褒めましょう。
・よい行いが出来た時には、こまめにおやつをあげましょう。
これらのことに気を付けてお散歩をすると「お散歩は自分勝手なことをする時間じゃないんだな」ということを犬が気付き始めます。
引っ張りを直すには
・WANちゃんが引っ張ったら止まります
・WANちゃんが「引っ張っても前に進めない」と気がつくまで延々と待ちましょう。
・チラっと飼い主さんを見上げてくる瞬間が必ず来ます、その時を逃さずにしっかり褒めておやつをあげましょう
・繰り返すことにより、WANちゃんが引っ張った後に飼い主さんを見上げてくる回数が増えたり、引っ張っている時間が短くなります。
・上記のことが出来るようになってきたら、ヒールポジションにつけ、一緒に歩き始めましょう。
・上手に歩けている時は、こまめに声をかけて、飼い主さんの存在を忘れないようにサポートしてあげましょう。
・ヒールポジションで歩けている時は、こまめにアイコンタクトを取り、「ツイテ」のコマンドを入れていくといいですね。
・何度も何度も繰り返すうちに、飼い主さんの歩調に合わせて歩けるようになります。
正しいタイミングで褒め、正しいタイミングで「何が正しいことなのか」というのをWANちゃんに伝えてあげる必要があります。
そして、そのことを強化し、どんな刺激にも耐えられる心を作ることが大事なのです。
ですので、お散歩トレーニングは、一長一短では完成はしません。
毎日の積み重ねが成功への秘訣なのです。
その為には、飼い主さんも日々成長していくことも大事ですね。
ハル君のパパとママは、トレーニングに対しとっても熱心に取り組んでくれるので、ハル君の成長もびっくりする位早いです。
素晴らしい進歩を見せてくれます。
また一緒にお勉強しましょうね。
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