犬の花粉症ってあるの?
今年は観測史上最速で開花宣言が行われましたね。
近所の桜も3分咲きで、今から満開が楽しみです。
きっとあっと言う間に満開になってしまうんだろうな~と毎日お散歩をしながら、上ばかりを眺めています
春がやってくるのは心なしか気分もワクワクしますし、ポカポカした日はついついお外に出たくなりますね。
自粛生活が続き、外出の機会は減ってはいるのものの、しかし!
やはりこの季節で辛いのは「花粉」です。
ワタシもスギ花粉症のアレルギーなので、この季節は楽しい反面辛いこともあります。。。(´Д⊂グスン
そんな花粉の季節ですが、実は人間以外も花粉症になるのですね。
野生で暮らしているニホンザルがよくニュースで取り上げられているのをご覧になったことはないでしょうか。
鼻の周りがお尻よりも赤くなっていて、鼻水タラタラ垂らして、目をシバシバさせながら木の上に佇むニホンザルのそんな映像が、この季節はよく流れますね。
鼻水垂らして、、、目もシバシバしていて痒そうです。。。
人間以外も花粉症になります
ニホンザルが花粉症になっているのを始めて発見したのは、1986年に広島県宮島の日本モンキーセンター宮島研究所(現在は廃止、サルも移送された)です。
飼育員が、人間の花粉症と同じように鼻水を垂らして涙目になっているサルを発見したのが始まりだと言われています。
それから1995年にアメリカで犬の花粉症が確認され、また2000年にはスギ花粉症状を持つ猫の個体も確認されたそうです。
飼い主さん、気がついて!
ヒトやサルの花粉症は、巷ではスタンダードだが犬にも花粉症があるというのは、一般の方には馴染みがないかもしれません。
それは、花粉症の症状が人間のそれとは違うことが大きな原因だと言われています。
ヒトやサルの花粉症の症状は、・くしゃみ・目のかゆみ・鼻水などが定番ですよね。
犬もそれと同じ症状だったら「もしかして花粉症かしら?」と気がつくことが出来るかもしれません。
しかし、犬の場合はアトピー性皮膚炎を発症することが多いと言われており、すぐに花粉症と結びつかずに気がつないことが多いのです。
ちなみに猫の場合は、ヒトと似たような症状が出るので、普段から猫の様子をよく観察している飼い主さんだったら気がつくことが出来るかもしれません。
◆犬の花粉症状は、
1. アトピー性皮膚炎症状(これが最も多い)
2. アレルギー性鼻炎・気管支炎・外耳炎 などです。
◆猫の花粉症状は、
1. くしゃみ、鼻水(人と似た症状)
2. アトピー性皮膚炎(掻く、脱毛、皮膚炎など) などです。
大事なことは、季節がやってくることによってこの症状が現れることです。
だいたい、2月中旬頃から症状が出やすいので、この時期に毎年同じ症状が出るようであったら「花粉症」を疑ってもよいかもしれません。
花粉症の時期を把握しよう
スギ花粉が2~4月、ヒノキ花粉が3~5月、イネ科の花粉が5~10月、ブタクサが8~11月と、ほぼ半年にわたります。
犬、猫ともにスギ花粉症状が最も多く、次いでヒノキ、イネ科と続き、さらにブタクサは、犬の花粉症のアレルゲンとして世界的にも知られているのです
花粉症対策は!?
①花粉避けの為に洋服を着せましょう
②花粉が多く飛散している日はお散歩を控えましょう(特に昼2時頃、夕方6時~7時は飛散量が多いです)
④お散歩から帰宅したら、体をこまめにタオルやシートなどで拭いてあげましょう。
⑤空気清浄機を使い、お部屋をこまめにお掃除ましょう。
⑥生の野菜や生の果物は与えないようにする
(花粉のアレルゲンに対するIgE抗体が、生野菜や果物のアレルゲンと構造が似ているので、IgE抗体が構造の似たアレルゲンと反応することがあり、これを「交差反応」と言います)
ヒトでも花粉症は辛いものです。
WANちゃんや猫ちゃんも辛いのは一緒ですね。
いち早く飼い主さんがペット達の体調変化に気がついてあげることが大事です。
しっかりと予防策、対処方法を取り入れながら、花粉症の季節を乗り切りましょう。
疑わしい症状が見られたら迷わず獣医師に相談し、症状を和らげてあげるようにしていきましょう。
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