犬との防災について考えよう①<同行非難と同伴避難>
犬との防災について考えよう!第一回は<同行非難と同伴避難>についてです。
東日本を襲った大震災<東日本大震災>から今年の3月11日で10年を迎えましたね。
被災に遭われた方々にとっては、未だ忘れることの出来ない出来事だったと思います。心よりお見舞い申し上げます。
でも、当事者ではないワタシたちもこの震災を風化させることなく、ここから教訓を得て、常に備えていくことはとても大事なことだと思っています。
そこで、10年目をラインに毎月「わんことの防災」について考えていきたいと思います。
今回のようにある節目をきっかけに思い出すことはあっても、「防災」について常に考えていることはなかなか難しいですよね。
*本当は毎月11日!と思っていたのですが、投稿が少し遅れてしまいました。。。来月はちゃんと11日に投稿したいと思います
そこで、毎月もしくは毎日「防災」について心に留めておく方法があります、
それは、お家に飾っているカレンダーを「防災カレンダー」にすることですね。
これは、三重大学の学生サークルDOTさんが作成したモノで、岐阜の動物行動診療獣医師の奥田先生達が主導になり希望者に配布していたものです。
ワタシも去年の年末に手に入れ、生徒さんや家族に配りましたよ。
お家の中のいつでも見られる場所に張っておくことで、常に意識を持っていられるので、とても便利なアイテムだと思います。
さて今日は犬との防災について第一回目<同行非難と同伴避難>についてお話しいたいと思います。
皆さんは、「同行非難」と「同伴避難」の違いについて説明できますか?
同行避難とは
災害が発生した際、飼い主が飼育しているペットを同行し、指定緊急避難所などまでに避難をすることを言います。
同行避難とは、わんちゃんや猫ちゃんなどのペットと共に移動を伴う避難行動をすること指し、避難所などにおいて飼い主がペットを同室で飼育管理することを意味するものではありません。
要するに、一緒に避難はするけど、そのあとの避難生活を共に行えるわけではない、ということですね。
同伴避難とは
「同行非難」がペットとともに安全な場所まで避難する行動を指す言葉であるのに対して、「同伴避難」は被災者が避難所でペットを飼養管理する状態を指します。
要するに、ペット共に避難生活を送れることを意味するのは「同伴避難」であるということです。
但し、ここで需要なのが!!
同伴避難についても、指定避難所で飼い主がペットを同室で飼養管理することを意味するものではなく、ペットの飼養環境は避難所などによって異なることがある点を注意しなければなりません。
ペットを飼育している飼い主さんたちは、当然「同伴避難」を求めることになると思いますが、環境省が定めている「同伴避難」は、あくまでも被災者が「避難所で飼養管理をすること」を意味していて、「一緒の空間(同室)で過ごす」ことを意味しているわけではないのです。
なんだか、言葉のアヤで誤解を招きそうですが、避難所のどこかのスペースにペットのみを飼育するといった意味なのですね。
もちろん、避難所によっては一緒に過ごすことが出来るかもしれません。
それは各自治体の指示に従っていただきたいのですが、ここで重要になるのが、「吠え」や「排泄の問題」です。
飼い主が自分のわんちゃんのコントロールが出来ない状態であれば、当然他の被災者のことも考えて同室での避難は難しくなります。
飼い主の義務
だからこそ!!
日頃からしっかりトレーニングをし、わんちゃんと飼い主の間で信頼関係を築いておき、どのような状況においてもコントロール出来ることが必要になるのです。
また狂犬病ワクチン等もしっかり受けさせておくことも必要ですね。
同行、同伴避難の場合は、注射剤票や鑑札をつけていないワンちゃんは避難所へ入れてもらえないケースもあると聞きます。
万が一の時の為にも、国が定めたルールにはしっかりと従っておくことが大事ですね。
・日頃からしっかりとトレーニングをし信頼関係を作っておく
・ワクチンプログラムは接種させておく
と言った最低限の飼い主の義務を今一度考えてみましょう。
同行非難と同伴避難の正しい知識を持ち、日頃から備えることの大切さを忘れないようにしましょうね。
*環境省が策定した「人とペットの災害対策ガイドライン」に書かれた文章を参考にして、説明させていただいております。
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