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犬の歯磨き3~無麻酔歯石除去施術の怖さ~

犬の歯磨き3~無麻酔歯石除去施術の怖さ~

 

犬の歯磨きしてますか?
知らないって本当に怖い!!第3講

前回は「犬は虫歯にならない」というお話をしました
では何故、犬は歯磨きしなくてはいけないのでしょう?
すれはズバリ!「プラーク」を除去する為です。
プラークというのは、歯周病の原因になっている、ネバネバした細菌の集まりで、よく聞く歯石というのは、このプラークの死骸で出来ている石化した塊もしくは状態のことを言います。

歯と歯の間や、歯と歯周ポケットの中に入り込んだ食べかすなどが原因でプラークになります、
歯周病にならない為には、歯石を除去すれば大丈夫と思っている方も多いと思いますが、歯石自体が歯周病の原因ではなく、歯周病の原因はズバリ!プラークなんです
歯石は歯磨きでは除去できません。
ですので、歯石を除去するスケーリングという施術を受ける必要があり、スケーリングをした後はプラークが付かないように歯磨きをする必要があるんですね。

毎日!? はい、そうですね。毎日が理想的です。
何故なら、プラークは24時間で歯石になってしまうからです。
(プラークが歯石になる時間については様々な研究結果がありますが、24時間というのが最新の論文報告です)
歯石除去は、歯周病の予防ではありません。
予防はあくまでも歯磨きなんです。

ここで、皆様に知っておいてもらいたい重要なことがあります。
歯石の除去はスケーリングと言って治療行為になりますが、最近、無麻酔で歯石除去しますとか、イベントで気軽にスケーリングをしてくれる団体やサロンがありますが、、、、

 

ちょっと待って!!!

 

まず、人間の場合は、歯科衛生士さんが患者さんの歯石除去をしますが、彼らは専門学校でしっかりと勉強し、更に3年間のキャリアをもって初めて患者さんの歯石を除去することが出来るそうです。

でも、犬の場合はそんな規定や法律はありません。
人間の場合はしっかりとした方が施術してくれるけど、犬だったらそうでなくてもいいんですか?!

しかも、イベント会場などで歯石除去しているブースやサロンを見ると、除菌作業も適当で、前の犬の施術をした後に、除菌スプレーをシュッと吹きかけて軽く拭いたり、除菌水の中にサッと通すだけなんだそうです。。。

この話を知り合いの歯科衛生士さんにお話したところ、彼女はひっくり返るほど驚いて顔をしかめながら、信じられない、、、っとつぶやいていました。

衛生的にも十分でないことは一目瞭然です。

犬だから、ずさんな衛生管理でいいんですか???
ん~~~。。。ワタシのワンコだったら、絶対イヤです。

 

本来歯石除去は治療行為にあたり、獣医師以外は施術することが出来ないというのが本当なのですが、アメリカやカナダなどで勉強していた人達が(どれだけの期間でどんな勉強をしてきたかはそれぞれなので不明ですが・・・)日本で施術をしているのです、

でも、ここはアメリカですか?カナダですか??
しかも、アメリカやカナダでは、その資格を持っていても獣医師でない人が歯石除去の施術をすることは禁止されています。

そのような方々が、日本で「無麻酔歯石除去」
というように看板を挙げていたり、イベントで施術をしているのです。
日本の獣医師管轄は農水省ですが、管理が甘いとしか言いようがありません。

イベントで無麻酔歯石除去の施術をした可愛そうなワンコのお話を少ししましょう。。。

 

 

1ケース目 ゴールデンレトリバー
施術後、数日してから食欲がなくなり病院へ連れていったところ、歯茎からばい菌が入り炎症を起こしているという診断。
その後、炎症がどんどん広がってしまい、2週間後には全部の歯が抜けてしまったそうです。

 

 

2ケース目 プードル
施術後、家に帰ってきてからワンコの様子がおかしくなり、翌日病院へ行ったところ、なんと、顎の骨が折れていたそうです。。。

 

 

いずれも、イベント主催の店舗へ問い合わせをしましたが、
「知らない」の一点張りだったそうです。
施術中、もしくは直後だったら何かしら責任を問えたかもしれませんが、2ケースともイベント会場を離れ、時間が過ぎてしまっている為、施術との因果関係が立証できないということなんです。

 

 

考えただけでも恐ろしいと思いませんか?

この話を聞いた時、胸が苦しくなり、涙が出ました。
その後、その子たちがどうなったのかということは、、、
ごめんなさい、、、怖くて聞けませんでした。

 

 

 

<<<注意>>>
これは、歯石除去をご商売にしている方々を非難するものではありません。
飼い主さんは、飼い主さんの責任をもって愛犬を守って欲しいというメッセージですので、ご理解いただけますように。
今日はここまで。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また次回に続きます。

写真は、スケーリングの危惧です。
人間用は医療器具として扱われていますが、犬用のは医療器具ではありません。販売元に問い合わせしたところ、、、「雑貨」という答えが返ってきたそうです。

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