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犬が吠える理由は様々です。

犬が吠える理由はたくさんあります。
人はよく「無駄吠え」という言い方をしますが、行動学的に考えても無駄吠えという行動はないのです。
全て、意味のある吠えなんですね。

吠える原因により対処方法やアプローチ方法もそれぞれです。
原因や理由に沿った対処方法を行わなければ改善はしませんし、それこそ「無駄・意味無」です。
間違った対処方法を行い続けていると、お互いにストレスが溜まりますし、よりよいドッグライフを送るのが困難になってしまう場合もあります。
ですので、まずは、貴方のWANちゃんが「何故吠えるのか!?」という原因を飼い主さんが理解する必要があるのです。

 

最初にお伝えしたいことは、犬は吠える動物であるということです。
元々、祖先の狼や野生の犬は吠えません。
吠えるという行動はヒトと暮らすようになった家庭犬の特徴なのです。
ヒトがおしゃべりをしてコミュニケーションを取っていることを見て、学び、吠えればコミュニケーションが取れると学習し、進化した行動です。

 

 

 

祖先のオオカミと犬の違いは、オオカミは唸ったり、鼻を鳴らしたり、遠吠えをしてコミュニケーションを図りますが、犬は吠えたり、鳴くことでコミュニケーションを図るのです。
人と暮らすようになってからおよそ1万4000年の歴史を持つ犬は、吠えたり鳴いたりすることで人とコミュニケーションをとってきたんですね。また、人に与えられた仕事をこなす為に「吠え」は重要視されてきました。

狩りをする際、穴倉に入っている小動物を捕らえる為に吠えたてて獲物を捕獲したり、猟師さんの相棒としてお仕事をしていた犬達は、猟師さんが仕留めた獲物を吠えて「ここだよ」と教えたり。

また羊飼いのパートナーとして、羊を追いまとめる役目を果たす為にも「吠える」という行為をもってお仕事をしていました(吠えないシープドッグもいますが)

また日本は犬を外で飼って「番犬」の役目をさせていたという長い歴史があります。
犬は警戒心の強い動物ですから、外で飼って通り過ぎる人をひがな眺めている状態であれば当然吠えるほうになります。
立派な番犬として成長したことになりますね。

最近は外で犬を飼う人も少なくなり、犬は家族としてお家の中にいれてもらい飼い主さんと一緒に寝食を共にする形態が増えてきました。
喜ばしいことですね。
ただ問題なのは、犬達の生活様式が変わったのに、しつけは昔のままということです。

 

 

犬が吠える代表的な理由は以下のモノです。

〇要求
〇警戒
〇コミュケーション
〇興奮
〇遠吠え

 

要求吠え

★要求吠えとは、何かを要求している時に起こります。


・ご飯をちょうだい!
・ケージから出して!
・お散歩へ連れて行って!
・遊ぼう!
などですね。いずれも要求に応えない!ということが鉄則になりますが、仔犬の頃に吠えて要求し、一度でも成功した経験があれば、要求吠えを治すのにはとても時間がかかります。
要求吠えを治すのは、仔犬の頃でないととても難しいのです。
まずは、WANちゃんが要求吠えをするチャンスを与えないということが大事になります。
要求する前にWANちゃんが欲していることを飼い主さんが察し、先回りして行動を起こしてあげてくださいね。

またごはんやお散歩の時間を生活の中でルーティン化してしまうと、時間から予測して吠えるようになることもあります。
ですので、ご飯の時間やお散歩の時間は日々ランダムに行うことがよいですね。

 

警戒吠え

★警戒吠えとは、正にその名の通り物事に対し「警戒」としている時に起こります。


・窓の外を通る人
・お散歩中に出会った人や犬
・車やバイク、自転車、電車
・サイレンの音
・TVの音
・風の音、木々が揺れあう様
などなど。挙げだしたらキリがありませんね。
これらに吠えるのは、殆どが社会化不足が原因です
仔犬の社会化期にそれらと出会う経験が不足していると、興味や好奇心より警戒心の方が勝り、「不安」や「恐怖」「脅威」という感情に結びつきます。
すると、吠えて相手を遠ざけたり、「こっちにこないで」という意味合いで吠えることになるのです。

 

それらの吠えを軽減させる為には、まずはそれらへの警戒心を解いてあげることが第一です。

対象物から受ける刺激の強度を弱いところから与え、徐々に強度を強くしていきます。

その際にはおやつなどを与えながら行うことが大事です。

これは『系統的脱感作』と『拮抗条件付け』というトレーニングを併用したトレーニング方法です。

対象物を見ても吠えない位置からスタートし、徐々に対象物への距離を短くしていくと言った感じですね。

また音に対しの警戒心の場合は、その音を聞いても吠えないレベルからスタートし、徐々に音の音量をあげていくイメージです。

時間と日数がかかりますが、WANちゃんにストレスのない生活を与えてあげる為にも頑張りましょう

 

 

コミュニケーション吠え

★コミュニケーション吠えとは、人が会話をしている時に吠えて仲間に入ろうとしたり、退屈だったり暇だったりした時に飼い主の注目を取りたい為にアピールしたい時に起こります。要求吠えと混在していることもありますね。


それは、いわゆる人で言ったらおしゃべりの類なので、ある程度は許容していただけたらと思います。
WANちゃんによってはおしゃべりな子やそうでない子がいます。
人でもおしゃべり好きな人や寡黙な人がいるのと同じで、WANちゃんにも個性があるんですね。
WANちゃんに「いかなる時も吠えるな」というのはヒトに「しゃべるな!」と言っているのと同じ意味になってしまうので、気を付けましょう。

 

興奮吠え

★興奮吠えとは、遊びの最中によく起こります。楽しすぎて興奮が抑えられない状況の時に起こります。

この時の吠えは得に問題ないかと思いますが、興奮がMAXになってしまうのは、あまりよろしい状態ではないので、そのような状況になったら、一旦遊びを中断して「オスワリ」や「フセ」などのトレーニングに切り替え、WANちゃんの興奮をコントロールしてあげましょう.
また興奮してからコントロールするというのは、とても難しいです。
ですので、なるべく興奮がMAXになる前を見極め、コントロールしてあげることが大事です。

 

 

遠吠え

★遠吠えとは、祖先の狼の名残と言われています。仲間同士が連絡を取り合う手段として使っていた吠えですね。


サイレンの音がその周波数に近いことから、サイレンの音に共鳴して吠えるWANちゃんは多いと思います。
また遠くで犬が吠えていると我が家のワンコも吠えます、っという飼い主さんも結構いらっしゃると思います。
特に連絡を取り合っているわけではないのですが、吠えている声につられて共鳴しているといった具合ですね。
ご近所迷惑にならなければ、ある程度は許してあげてもよいと思います。

 

 

以上のことから、犬の吠えにはそれぞれ理由があり、無駄ではないということをお分かりいただけましたでしょうか?

生活に支障のある過剰な吠えやお互いがストレスになってしまうような吠えは、直していかなくてはなりませんが、完全に吠えをゼロにするということは犬の自由を奪うことになってしまうので出来ない!ということをご理解頂けたらと思います。

今回は吠えの種類と簡単な対処方法をお伝えしました。
次回は、「要求吠え」についてもう少し詳しくお伝えしたいと思います。

 

貴方と貴方の愛犬の素敵なドッグライフを心から応援しています。

 

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