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仔犬に噛まれず体を触れる方法

仔犬の体を撫でようとすると噛まれる、、、どうしたらいいの?!

新しくWANちゃんをお家に迎えたら、いっぱい撫でて可愛がってあげたい!
抱っこしてスキンシップを図りたい!!
どの飼い主様も思うことですよね。

しかし、まずはWANちゃんの立場にたってみましょう。
WANちゃんからしたら、飼い主さんは見慣れない人です。
今までブリーダーさんやショップの店員さん達に可愛がられていたのに、いきなり新しいお家に連れてこられたわけです。

飼い主さんが「今日から家の子よ♥」と言っても、残念ながらWANちゃんには言葉が通じませんので「今日からこの人が可愛がってくれるんだ♥」とは、、、思わないんですね。。。

WANちゃんからしたら、さらわれてきたも同然なわけです。

飼い主さんはWANちゃんに新しいお家(ケージ)を用意し、美味しいごはんもくれるので、WANちゃんは「この人と一緒にいれば生きていける」と思い、一見すると懐いているように見えますが、実は、それは生き物として「生きる為の選択」をしているだけなので、飼い主さんと深い絆で結ばれているわけではないのですね。。。

長い年月を一緒に暮らし、飼い主さんは安心できる人、飼い主さんの手は優しいモノと認識して、初めて触られる、撫でられるということに喜びを感じるので、最初から撫でられて嬉しいわけではない、ということをまずはご認識していただけたらと思います。

「撫でようとすると噛まれてしまう」という飼い主さんの多くは、仔犬が可愛いあまりに顔周りをわしゃわしゃと触ったり、所かまわず抱っこしたりしています。

でも、考えてみて下さい。
本当にその時にWANちゃんは、撫でられたいと思っていますか?抱っこされたいと思っていますか???ということなのです。

その時にWANちゃんが撫でられたい、抱っこされたいと思っていなければ、当然「やめて」という気持ちから飼い主さんの手を噛んで、その手を回避しようとするでしょう。
そして、噛んだことで嫌なことから回避できた、という経験を積んでいくと「いやだ」という意思表示をするときに噛んでアピールをするようになってしまうのです。

 

 

◆手が出てくる⇒噛んだ⇒手がいなくなった⇒嫌なことが回避できた◆
という成功体験になっているのです。

 

飼い始めたころはそれほどでもなかったけれど、段々とエスカレートしてきているという現象は、正にこの落とし穴にはまっています。

また目の前に出てくる手を噛んで遊びたいという気持ちからも噛み行動は発現します。
以前にもお伝えしましたが、犬同士の遊びはまさに噛んで相手を遊びに誘ったり、遊びを楽しんだりするからですね。

今回は、飼い主様の手にまだ慣れていない仔犬に対し「飼い主さんの手は優しくて安心できるモノ」と教える方法をお伝えしたいと思います。

これは、拮抗条件付けと系統的脱感作を併用した馴致トレーニングです。
不安なこと(体を触られる)+ 大好きなおやつやフードを同時に与えることで不安を和らげるという作用をもたらすトレーニング方法です。

 

この時もおやつを使います

手のひらにおやつやフードをいっぱい持ち、親指で抑えておきます。
WANちゃんに匂いをかがせたり、ぺろぺろさせている間に体を優しく触ります。
もしくは、大き目の長持ちするおやつを齧らせながら行ってもよいです。
最初は肩先から始めましょう。

 

段々と肩先に慣れてきたら、背中から尻尾の根元へ向かって撫でてあげましょう。上手に撫でさせたら、親指でおやつやフードを一粒押し出し、WANちゃんに与えてあげましょう。

 

背中、尻尾の根元が上手に触れるようになったら、尻尾の先、足先へとステップアップしていきましょう。
犬は尻尾の先や足先など、先端部分を触られることがとても苦手です。
①~②をしっかりと時間をかけて行い、触られるということに不安がなくなって
きてからステップアップしましょう。

 

①~③が上手に出来るようになったら、撫でる→おやつの順番に切り替えます。

 

④が上手に出来るようになったら、最後は顔周りを触ってみましょう。
顔周りは様々な器官が寄り集まっているところなので、とても敏感です。
①~④を丁寧に行い、飼い主さんの手に違和感や不安がなくなってから、顔周りに挑戦しましょう。

 

 

動画がありますので、是非ご覧くださいね。

 

youtube 「愛犬しつけ相談室 わんわん110WAN」

仔犬に噛まれず体を触れる方法

 

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