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犬のワクチン接種①~犬パルボウイルス感染症~

今日は犬パルボウイルス感染症についてです。

犬の感染症の中でも最も怖い伝染病のひとつですね。

 

さて、新型コロナウィルスのワクチン接種も始まり、4月からは一般の方々も打てるようになるそうですね。

と言っても、日本は遅々として進まないのが現状でこの先どうなることやら、という感じは否めませんが、、、。

また副作用のことや後遺症のことなど、まだまだ未解明の部分もあり、接種することに躊躇われている方もいるようですが、考え方は人それぞれです。

私は周りの人に迷惑をかけないようにする為にもまずは自分から、という気持で接種できるタイミングが来たらなるべく早く打ちたいと思っています。

 

<Bacteria or virus infection covid-19 banner background>

 

 

さて、ワクチンと言えば!!

愛犬家にとっての「犬のワクチン」は義務化されているのモノや推奨されているもの様々です。

一般的なのは5種~8種、また義務化されているものは狂犬病感染症ウィルスのワクチンです。

どの種を接種するかについては、その地域やWANちゃんの生活環境などにより異なるので、地域の獣医さんとご相談されればよいと思いますが、一般的なのは以下のモノです。

 

5種

・ 犬ジステンパー
・ 犬アデノウイルス2型感染症
・ 犬伝染性肝炎
・ 犬パラインフルエンザウイルス感染症
・ 犬パルボウイルス感染症

 

8種

上記に加えて

・ 犬コロナウイルス感染症
・ 犬レプトスピラ病(2種)

 

犬パルボウイルス感染症について

 

パルボウイルス感染症は犬猫ともにかかる病気です。

犬では一歳未満に発症するケースが多いのに比べ、猫はどの年齢でも罹患しやすいという特徴があります。

感染症としては、犬ジステンバーと並んで伝染力も強く大変怖い病気の一つです。

 

◆症状◆

・激しい嘔吐

・下痢

・血便

 

症状が急激に悪化して死亡するケースが多かった為、以前は「犬コロリ病」と言われていたこともあります。

ウイルスの抵抗力が非常に強いので、通常の消毒液では効果があまり現れません。

子犬が犠牲になりやすい伝染病なので、ワクチンの接種を怠らないようにしましょう。

 

◆感染経路◆

感染した犬猫の糞便、ノミなど、ケージ、食器、フードそして被毛にいたるまでが感染経路となりえます。

だからと言って「うちの子は一頭だけだから大丈夫!」と思ってしまうのは大変危険です。

外出をした飼い主さんの靴底にもウイルスが付着していることはあります、

それが感染経路となり、WANちゃんに伝染してしまう可能性は多いにあります。

一頭だから大丈夫!うちの子はお外に行かないから大丈夫!(これも問題ですが)とは思わずに

子犬のワクチンプログラムはしっかりと完了させることが大事です。

 

◆パルボウイルスの怖いところ◆

このウィルスの怖いところは、パルボウイルスは非常に強く、屋外・屋内を問わず通常の環境では最低でも3ヶ月~1年以上生存できる上に、通常の消毒薬、紫外線などは無効、熱湯をかけても感染力はなくならないのです。

(アルコール、クレゾール、逆性石鹸などは効きません。60℃で1時間加熱しても死滅しません。)

適切な消毒薬を適切な方法で使用することにより、感染拡大のリスクを減らすことが出来ますが、消毒だけで感染のリスクを排除することは非常に困難です。

 

 

◆予防策◆

ではこの怖い感染症から犬猫を守るにはどうしたらいいのか?
それは、「ワクチン接種」が唯一の対策です。
この病気は、ワクチン未接種で免疫のない個体への感染率はほぼ100%といわれていますが、逆に、きちんとワクチンを接種していれば、防げる病気なのです。

犬パルボウイルスと、猫パルボウイルスは遺伝子的に近縁であるとされ、感染力の強さ、症状、致死率なども同様なら、ワクチンで予防できる点も同様です。

 

このように、「ワクチンで予防できる病気」なのにも関わらず、ワクチン接種による副作用ばかりを気にしてワクチンを接種させない飼い主が増えてきています。

確かにワクチン接種には副作用という問題がついてきます。実際に体調を崩した、容態が急変して亡くなったという例もあります。
しかし、その副作用を最小限に抑えるために、体調の変化の確認や、接種後の運動制限、シャンプー制限が言われているのです。

感染症は、一個体で終わることではなく、適切な対処ができないとどんどん蔓延していく怖い病気です。
ワクチン接種というのは、自分の犬猫を守る為だけでなく、他の犬猫をも守ることであることを認識し、飼い主の責任としてしっかりと行うようにしましょう。

もちろん、体調が思わしくない、高齢で体力が心配、持病があるなど様々な理由からワクチン接種が行えない子もいるでしょう。
しかし、その判断は飼い主が勝手に行うのではなく、獣医師としっかり話し合った上で判断することです。

この機会に、いま一度、ワクチン接種とはなんのためにするのかを考え直してみましょう。

 

 

子犬のワクチンプログラムは当然なこととし、毎年やってくるワクチン接種もしっかりと怠ることのないように気を配ってあげるのは飼い主の義務ですね!

忘れないようにきちんとワクチン接種を行いましょう。

 

3月も残すところあとわずか。

そろそろ狂犬病接種のお知らせが届く頃ではないでしょうか。

次回は狂犬病についてお伝えしたいと思います。

 

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